9月に入り、日中の暑さはまだまだ厳しさが残りますが、朝晩の涼しさは明らかに秋の訪れを感じることのできる季節になってきましたね。秋が近づいてくると、家族や親しい仲間とのドライブや旅行など、楽しい時間を想像してワクワクが止まらない・・・なんて方もいらっしゃるのではないでしょうか?

また、秋といえば「食欲の秋」や「読書の秋」とも言われていますが、家づくりにおいても季節の変わり目ならではの工夫を取り入れるチャンスです。
今回は、暮らしをより快適にするために考えてみたい3つのテーマをご紹介してみます。

1.残暑と秋の涼しさを両立する「換気計画」

9月はまだ昼間に夏の名残を感じる日がある一方で、朝晩は涼しく心地よい風が吹きます。この気温差を上手に活かすには「窓の配置」と「換気の工夫」がポイントです。

例えば、南北に窓を設けて風の通り道を確保すると、自然の風で家全体が心地よく循環します。さらに高低差を利用して、低い位置の窓から空気を取り込み、高い位置の窓や吹き抜けから熱気を逃がすと、効率よく室温を下げることができます。

また、ひと工夫としておすすめなのが「採風ドア」や「通風用の小窓」です。玄関や勝手口に取り入れると、在宅中はもちろん、外出中でも安心して風を取り込むことが可能です。他にも、網戸付きの小窓を高い位置に設ければ、夜でも防犯に配慮しながら換気できます。エアコンに頼りすぎず、自然の力で快適さを得られる住まいは、光熱費削減にもつながります。

2.秋の夜長を楽しむ「照明のひと工夫」

段々と日が短くなり、家の中で過ごす時間が長くなる秋。照明は暮らしの質を大きく変える要素です。リビングやダイニングに調光機能付きの照明を取り入れると、家族で食事を楽しむときは明るく、読書や映画鑑賞をするときは少し落ち着いた光に切り替えるなど、シーンに合わせた快適さを演出できます。

さらに、ひと工夫として「間接照明」を取り入れるのもおすすめです。壁際や家具の裏に仕込むことで光が柔らかく広がり、空間全体が落ち着いた雰囲気になります。照明器具を天井からただ吊るすだけでなく、空間全体をデザインする発想を持つと、暮らしは一段と豊かに感じられるでしょう。

また、玄関や廊下にセンサー付き照明を設置すれば、帰宅時や夜中の移動も安心。明るすぎない温かみのある光を選ぶと、夜でも目に優しく、ほっとできる空間づくりに役立ちます。
照明計画は「必要な明るさを得る」だけでなく、「暮らしの時間を楽しむ」工夫がポイントです。

3.季節の移り変わりに便利な「収納計画」

9月は夏物と秋物が混在する季節。衣替えや生活用品の入れ替えで収納スペースの使い方に悩む方も多いのではないでしょうか。新築時に収納計画を工夫しておくと、季節の変化に柔軟に対応できます。

例えば、ウォークインクローゼットに可動棚を設けておけば、収納する物の大きさや量に応じて調整でき、季節ごとに使いやすい配置に変えられます。また、玄関収納に「一時置きスペース」を確保しておくのも便利です。季節外れの靴や雨具、子どもの部活動用具などを一時的に置けると、日常の片付けがスムーズになり、玄関まわりがすっきり保てます。

さらにひと工夫として、リビング近くに「家族共有の収納コーナー」を設けるのもおすすめ。日常でよく使うものを集約して置けると、探し物が減り、片付けも簡単になります。小さなアイデアですが、暮らしのストレスを減らす効果は大きいものです。

季節が移ろう9月は、暮らしを見直す絶好の機会です。残暑と秋の風を活かす換気、秋の夜長を楽しむ照明、そして季節の変わり目に対応できる収納の工夫。これらはどれも「ちょっとしたひと工夫」でありながら、毎日の暮らしに大きな違いを生み出します。

新築をご検討中の方は、間取りや設備を考える際に「季節ごとの暮らし方」を意識してみることで、一年を通して快適に過ごせる住まいがイメージしやすくなります。9月をきっかけに家づくりを考えてみたいという方は、私たち西日本クリエートへお気軽にご相談ください。