今年は例年より早い梅雨明けとなり、7月に入るといよいよ本格的な夏がやってきました。日差しが強く、室内の暑さや湿気が気になるこの季節は、住まいの快適性について考える良い機会です。これから家づくりを進める方にとっても、夏の過ごしやすさは大切なテーマではないでしょうか?
そこで、今回は「夏を快適に過ごせる家づくり」について、いくつかポイントを取り上げてみます。

1.高気密・高断熱の重要性
夏の暑さ対策には、冷房を逃がさず外の熱気を防ぐ「高気密・高断熱」住宅が有効です。屋根・壁・床・窓の断熱性能を高めることで、室温の上昇を抑え、エアコン効率も向上します。外の熱気に影響されにくくなるため、光熱費の節約にもつながります。
もちろん、夏場のことだけではなく冬の保温性にも優れているため、一年を通じて快適な住環境が実現できます。
2.日射遮蔽の工夫(庇・すだれ・樹木など)
夏の強い日差しを室内に入れない「日射遮蔽」も重要です。
・窓の外に庇(ひさし)を設ける
・すだれや外付けブラインドを活用する
・落葉樹を植える
など、建物の外で日射を遮るための工夫もいろいろあり、そのような対策を施すことで冷房への負担を減らすことができます。
とくに南向きや西向きの窓は、しっかりとした対策があるかで室内環境に大きな差が出ます。

3.エアコン効率を上げる間取りとは?
効率的にエアコンを使うには、空気の流れを意識した間取りが効果的です。たとえば、廊下の少ないコンパクトな動線や、風が抜けやすい窓の配置、リビング階段に扉を設けるなどの工夫で、冷気が逃げにくい空間をつくることができます。
もちろん、間取りの工夫だけで済む話しではなくエアコンの設置場所も重要で、空気が循環しやすい位置に配置することで快適性が高まります。
4.実際の電気代節約事例
断熱性や空調効率に配慮した家では、実際に光熱費が大きく変わります。たとえば、内窓を設けた家庭では、夏場の冷房費が1ヶ月あたり約20〜30%削減された例もあります。また、太陽光発電と組み合わせれば昼間の冷房に使う電力をまかなうことも可能となります。
家づくりの工夫が長期的なランニングコスト削減にしっかりつながります。
ちなみに、内窓については国の補助金を活用してリフォーム工事を行える制度も現在進行中なので、新築に限らずリフォームをご検討の方もお気軽にご相談ください。初期費用を抑えて、快適な夏を過ごすための第一歩を私たちと一緒にすすめてみませんか?
